データのバックアップを自動で実行したい。バックアップするディレクトリは毎回同じなので、「実行」ボタンでアクションを起こすことなく決まった曜日、時間で動かす方法のご紹介。
ffftpで有名なSotaさんの「Backup」と「基本のタスク」使って、毎週自動でフォルダやファイルをバックアップするものを、sotaさんが解説してくれているサイトsotaさんの説明「Windows 10でのタスクスケジューラの設定例」を参考に、今回私が設定した内容と手順をご紹介します。
sotaさんの設定例でしてみたのですが、サーバー外付けのハードディスクにバックアップする場合はうまく起動しなかったので、vbsとbatファイルを組み合わせて、Backupを呼び出すことにしました。

1.前準備
1-1.Backupソフトのインストール
Sotaさんのサイトから「Backup」ソフトをダウンロード、インストールをします。
http://www2.biglobe.ne.jp/sota/backup.html
注意 インストール先は、C:\Program Files (x86) にしてください。
何も変更しなければ C:\Program Files (x86) が初期値なので、そのままインストールしてください。
1-2.C:¥ドライブに「backup」フォルダを作成
例として「backup」としましたが、フォルダの名前は何でも構いません。名前を変えられた方は次で説明する、vbsファイル内のパスの指定先を変更してください。
2.自動処理するためのスクリプトの作成
2-1.メモ帳またはお使いのエディタにスクリプトを貼り付ける。
1-2で場所の指定を変更された方は、ご自身で設定されたフォルダの指定をお願いします。
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Dim oShell Set oShell = WScript.CreateObject ("WSCript.shell") oShell.run "C:\backup\autobackup.bat",0 Set oShell = Nothing |
2-2.名前を付けて保存で、ファイル名を「autobackup.vbs」にしてください。
ファイルの種類は、すべてのファイル(*.*)にして保存。
vbsファイルはダウンロードできます。→vbsファイルをダウンロード
3.実行ファイルの作成
3-1.コマンドラインの設定
Backupソフトをどのように動かすかを指定することができます。 ヘルプページのコマンドラインの説明より。
オプションの説明
-s または --start バックアップ開始の確認を行ないません。
-c または --close バックアップ終了後、ただちにプログラムを閉じます。
パターン設定でシャットダウンなどを選んでいても、-cの指定が優先されます。
-i または --minimized 最小化して実行します。
-n または --name バックアップパターン名の指定してバックアップを行ないます。
-a または --all 全バックアップパターンでバックアップを行ないます。
-f または --force 常に全ファイルをコピーします。
-d または --rmdir バックアップ元にないフォルダをバックアップ先から削除します。
-r または --rmfile バックアップ元にないファイルをバックアップ先から削除します。
-e または --noerror エラーを無視して処理を続行します。
--nonotify ファイル削除の確認ウインドウを表示せず、ファイルをバックアップ先から削除します。
今回の設定は、バックアップの開始は仕事の邪魔にならないよう、自動で実行し、バックアップが終了したらBackupソフトを閉じ、バックアップ中の実行画面は、デスクトップ上には出さないようにしたいので、使用するコマンドは、-s、-c、-i になります。
-s (バックアップの開始を確認せずに開始)
-c (バックアップが終了したらBackupソフトも終了)
-i (バックアップ中の画面をデスクトップに出さず最小化して実行)
コマンドラインを使用することで実行のオプションとして、とても細かく設定できます!!
参考 -e(--noerror)当初をセットしていましたが、うまくいかずエラーあると止まってしまったため、コマンドラインで指定せず、Backupソフト本体のオプションの方で設定しました。次ページで説明
3-1.メモ帳またはお使いのエディタにスクリプトを貼り付ける。
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"C:\Program Files (x86)\Backup\Backup.exe" -n autobackup -s -c -i |
3-2.名前を付けて保存で、ファイル名を「autobackup.bat」にしてください。
ファイルの種類は、すべてのファイル(*.*)にして保存。
batファイルはダウンロードすることができます。→batファイルをダウンロード
4.基本タスクの作成
4-1.コントロールパネル「管理ツール」を選択
→一番かんたん!コントロールパネルの開き方
4-2.タスクスケジューラーを選択
4-3.基本タスクの作成を選択
4-4.名前を入力し、次へをクリック (名前は何でも構いません)
4-5.バックアップするタイミングを指定します。隔週にしたい場合は「毎週」を選択し、次で設定します。
4-6.曜日と時間を指定します。隔週にしたい場合は「2」としてください。
4-7.プログラムの開始を選択
4-8.プログラム/スクリプト欄、参照からはじめに作成したフォルダから、autobackup.vbsを選択
4-9.完了をクリック
5.Backupソフトの設定
5-1.Backupを起動し、「新規追加」をクリック
5-2.パターン名を入力。パターン名は、「autobackup」にする。
5-3.バックアップ先、バックアップ元を指定する
5-4.パターン設定
3-1.の参考で記述しました、コマンドライン「-e」の指定をしたのですが、エラーがあった場合、Backupソフトが途中で止まっていました。
エラーでも無視してバックアップしたい場合は、パターン設定の「エラーを無視して処理続行」にチェックをいれてください。
バックアップ元と先をまったく同じにしたい場合は、「バックアップ元にないフォルダ・ファイルはバックアップ先から削除」にチェックを入れてください。
決められた時間になると、自動でソフトが起動します。デスクトップに表示されずタスクバーで実行されます。
以上となります!お疲れ様でした!